夢見、朝方に観るわけ

夢は朝方に見る場合が多いですが、それは、意識が活動しやすくなっているからです。寝る前は電気に例えると放電した状態ですが、朝方は充電が完了した状態です。夢の中では、故人に会うこともあり、時間や空間を飛び越えています。霊視の効く方が見ると、人は睡眠中、あの世で自由に活動しているそうです。その時の心の状態に合った、あの世の世界に行っています。朝目覚めて、怖い夢を見た場合は、そのような世界に行っていたのですから、よく反省する必要があります。

脳神経外科の世界的権威である米国医師のエベン・アレグザンダー氏は、自身が経験した臨死体験により、あの世が実在することを証明した。この話題は世界中を巡り、医師達に衝撃を与えた。なぜなら、その臨死体験の内容が「あの世の実在を証明する内容だった」からです。私たちは、睡眠中に様々な夢を見ます。すでに亡くなった人に会ったり、見知らぬ人であったり、過去世での自分の行動を眺めている場合もあります。天国のような場所で過ごしたり、また逆に、何かに追いかけられて怖い思いをしたりします。目覚めると、次元差が生じるので、なかなか夢を思い出せません。

正法では、夢とは心の状態をよく現わしていると言います。それゆえ幸福で安らいだ夢ならいいが、怖い夢を見る場合は、その前日の自分の行動、言動を良く反省しなければなりません。夢はその人の心を抵抗なく素直に表します。夢の中で正しい行動、正しい判断が出来るようになったら本物です。しかしこれは中々むづかしいのです。お金が落ちていて、そのお金を拾い、自分のものにしたら失格です。様々な誘惑を受けても、正しく判断出来なくてはなりません。誘惑に負けてしまいますと、それが貴方の弱点となります。魔は、貴方の弱点を見破れるのです。

亡くなった娘さんが、母親の夢の中に出て、自分の居場所を伝えた。これはタイでの出来事です。ある村の娘さんが行方不明となりました。旦那さんに殺されたのですが、旦那さんは居場所は知らないと嘯いています。母親の夢の中に出た娘さんは、自分は家の裏の大木の下に埋められていると訴えてきます。後日、発掘したところ夢に出た娘さんの指摘した通りの場所から遺体が発掘されました。この事件はニュースとなりタイ全土で報道されました。夢の中では、あの世とコンタクトしていることが証明された事件でした。

睡眠中は、私達の意識は肉体を離れ次元の違った世界で自由に活動しています。過去世で縁のある方や故人となられた方と会ったりもします。守護霊は四六時中貴方を見て、示唆を与えようとしています。睡眠中は、貴方の魂が磨かれている場合もあります。朝起きて、前日にお酒を呑んでもいないのにフラフラの時がそうです。私も体験したことがあります。原因不明のフラフラになる状態が一日中続きました。歩くのもやっとでした。このような場合は、前日に何か良くないことをしているはずですから深く反省しなくてはなりません。

夢見術なるものは、意図的に自分の思い描く夢を見て、その夢を実現させようと試みるものです。自分が見たい夢を紙に書き出し強く思い描く。この習慣づけがなされると、思いは潜在意識に届きます。潜在意識の深いところに刻まれますと、それはやがて実現します。良いことも悪いことも実現しますので、よくよく気を付けなくてはなりません。正法では、意識活動の根底に慈悲と愛を置いています。愛に基づいた念以外は邪念となります。幸せな人生を送りたいなら、愛を基本とした意識活動をしなくてはなりません。