テロメア、寿命の切符は殖やせる

近年、健康法、長寿法としてテロメアへの関心が高まっています。テロメアとは、染色体の末端にあり、染色体を保護する役目を持っています。細胞分裂をする度にテロメアは短くなり、テロメアが無くなると細胞分裂は止まります。テロメアが生命の回数券と言われる訳です。テロメアを伸ばせる薬が開発され話題となっていますが、過剰に摂取すると、ある種の癌になるようでリスクをはらんでいます。今はまだ研究段階で、臨床試験は十分になされておらず様子をみた方が良さそうです。

生活習慣によりテロメアを伸ばせる方法があります、①瞑想と呼吸法、②軽い運動・散歩(有酸素運動)、③野菜中心の食生活(魚・海藻)、④パートナーとの関係を良好に(良い人間関係)、⑤7時間以上の睡眠、等です。強いストレスを受けると、テロメアは早く短くなることが解っています。従って、リラックスした生活で、ストレスを溜めない生活が大切です。特に瞑想は、テロメアを伸ばす効果がありますので、反省と瞑想は、心を綺麗にするだけでなく長寿にも役立っています。

聖書に記載がありますが、ノアの方舟の以前は、人の寿命は800~1000歳だったそうです。800歳生きる精神力とは、どのようなものでしょう。現代人は平均寿命の80~90歳を生きられず、自殺してしまう方が大勢います。過度なストレス、見いだせない生甲斐、一体何の為に生きているのか、お金の為の人生なのか、お金の無い者は生きる資格はないのか、人々は様々な思考を繰り返し、自分なりの結論、解決策を見出そうとします。

生命の永遠性を考えた時、自殺は何ら解決にはならないことに気付きます。逃避行動は最も重い罪とされています。たとえこの世から逃避しても、次の世界が待ち受けています。心の中に一切が記録されていて、消し去ることが出来ないのです。そうして次元の異なる世界の人には、貴方の心の中が見えてしまいます、隠せないのです。償いは何時か、何処かで、償わなくてはなりません。目を閉じて良く反省し、自分の心の中を深く掘り下げ、生きてゆくことに真摯になりましょう。

長寿の方がテレビで紹介されるのを見ますと、みなさん、穏やかな性格の印象を受けます。歳を召したので、穏やかになられたのではなく、そのような性格だから長寿になれたのでしょう。長く生きるということは、親に対しての感謝の意味合いも濃いです。子供を育て、成長させるには、親の苦労は相当なものです。親の苦労に報いる、感謝する意味でも、長く生きて、社会に役立つことを一つでも多くこなすことです。何もしないでこの世を去れば、後悔だけが残ります。

正法では、親孝行せよと説いています。親から頂いた身体を大切に扱い、いつも健康で幸せに生きる、これだけでも立派な親孝行の一つです。お金を求める余り、遂に命が果てる場面は映画に多くあります。煩悩を求めても尽きることがありません。足ることを知って、生活出来ていればいい、という考え方の尺度を持つ必要があります。何かを追い求めていると、心の休まる暇がありません。テレビを見ない、テレビを持たない方は案外大勢いらっしゃいます。テレビが無いと時間が有効に使えますし、何よりも静寂です。