身体のスピリチュアル能力、身体の潜在力

目隠しをしながら片方の手で、同じ重さのモノを持つ実験です。すると身体に有害なものを持つと重く感じ、身体に良いものの場合は軽く感じます。身体は、それが良いものなのかどうか分かっているのです。人の身体は小宇宙といわれるように、一つの生命体としての意識があります。その神経を研ぎ澄ませれば、私たちの周辺にあるものがどういうものであるか予測がつきます。しかし、私たちは普段からそのようなことを意識していませんし感覚は鈍ってしまっています。

私は普段、ほとんど水しか飲みません。水しか飲まない生活が長くなりますと、自販機の飲料は薬品の味がして飲めなくなります。食事は肉類は食べず、ご飯と野菜炒め、味噌汁、納豆、キムチなどです。昼にこれを食べて、夕飯はお蕎麦かウドンが一杯の一日二食。一日二食を勧めている訳ではありません。体力を使うお仕事をされている方は、しっかり三食食べないと活力は出ないことでしょう。私には、二食が合っているだけです。私は、自分の身体に問う生活をしてきました。

幼少期、冬季に柿を食べすぎたことで腎臓病を患いました。幸いに三ヶ月間寝込んだだけで完治した。これをきっかけに無理をしなくなりました。しかし社会人になると酒の付き合いが始まる。寒いのが人一倍苦手な私は、エアコンの効いた部屋でビールを飲むのがつらかった。そんなある日、肝臓が痙攣したような感覚がありました。病院に行き、その症状を先生に告げると「肝臓が痙攣?」と首をかしげていた。各種検査の結果は異常なしだった。

私は、肝臓の痙攣は「警告」と判断した。あまり身体を冷やすな、ということです。身体からのサインを見逃さないようにしているせいか、その後は、歯医者の世話になる以外、医者にはかかっていない。歯医者に掛かると不思議な体験をします。目的の歯の治療も終盤となり、通院は終わりという時に、突如これまでは何でもなかった歯が急に痛み出すのです。次の治療すべき歯は、この歯ですと私に教えてくれているのです。歯医者には、十年に一度程度しか掛かりませんが、過去三回連続で起きています。そうして身体からの予告通り、身体の指摘する歯を治療してきました。

身体は、一つの生命体として健康を維持しようと、各臓器が連携し合い、事態が悪化する前に身体の支配者である人間の意識に訴えてきます。寝る前に少し食べただけでも、胃が苦しくて寝付けないし、翌朝は胃が少しもたれています。私は、熱いものが飲めないので冷めるまで待ってから飲食します。人は言います、熱い内が美味しいのに・・・。自分は他人とは大分違うことをわきまえています。しかし、人に合わせて生活し、暴飲暴食に付き合わされている人も多いことでしょう。学生がコンパなどで、急性アルコール中毒で病院に担ぎ込まれる報道があります。

学生時代に学校の先生が言っていました。人とは大勢になると、その中で、一番程度の低い人のレベルに合わせた行動を取るようになるのだそうです。自分一人では絶対にやらないことを、集団になると出来るようになる。集団となると理性はどこかに行ってしまうらしい。しかし良心の呵責を感じているはずです。そのギャップが心の苦しみを生み出し、心の苦しみはやがて病を生み出す。濃厚な味付けの食事を避け、なるべく質素な食事を心がけ、心のわだかまりを無くし、身体に聞く生活をするだけで健康を維持できることでしょう。