感謝の心で、お肉をいただく

私は、子供の頃から肉は好きではありませんでした。カレーの中に肉が入っていても、お皿の脇に置いて、食べることはなかった。かと言って、お肉を食べたことがないわけではなく、ヒレカツ、トンカツ、鶏のから揚げなどを食べ、美味しいと思いました。しかし、私がスーパーなどに出かけた際、お肉を買うことはありません。生まれ育った土地は、海産物が豊富でしたので、そのせいもあります。この好き嫌いも、過去世から引き継いだものかも知れません。

女性は妊娠すると、食べ物の好みが変わるとよく言われます。胎児の意識が作用するからです。二人の意識が、一つの身体をコントロールしようとします。食べ物は、分かりやすい例ですが、これ以外の趣味や嗜好も変わってくるはずです。妊婦さんは意識が不安定になりやすいので、周囲の人々のやさしい対応が必要です。胎児の意識がやんちゃな子であれば、元々大人しい性格の妊婦さんでも、やんちゃな気質が現れるかも知れません。

私は、元から肉食が好きではないですが、もしも健康を意識するなら、なるべく肉食はしないことをお勧めします。ごみ箱に、野菜を捨てて、一週間経とうとも、あまり匂いませんね。しかし、魚やお肉の場合はどうでしょう、一日で腐敗してしまいます。人間の体内で、どのようなことが起きているか予想がつきます。腐敗した魚や肉が、もしも消化器官に長く留まるならば、おそらく血液を汚すかも知れません。お肉の流通業者の方を困らせたくないのでこれ以上は書きません。

お釈迦さまの時代でも、修行者たちは、肉食をしなかったようです。この場合の理由の一つは、男性の欲望を強く刺激しないようにするためだったようです。当時の修行者は、男女は別々に修行をしていました。不適切な関係があってはならないように配慮がなされていました。煩悩に振り回されていたのでは、修行の妨げであり、瞑想にも集中できません。人間の根源的な欲望を突かれると、人は弱くなる。そこで、悟ろうとする者はここを突かれ、妨害を受けることになるのです。

お肉だけに限らないのですが、いただく際には、感謝の気持ちを持って食べるようにしましょう。豚さん、牛さんありがとう。お魚さん、鶏さんありがとう。大根さん、ニンジンさんありがとう。万物には意識がありますが、彼らは、人間に食べられることを誇りに思っています。万物の霊長である神の子の人間に食されることに、喜びを持っているのです。彼らは、自らを犠牲にしているのですから、私たちは無駄にしてはならないことになります。

私たちの身の回りの物質たちは、私たち人間の顔色をうかがっています。私たちが、粗末に扱えば、彼らは不満の心を抱きます。私たちは、すべてのものに対して、愛情深くあらねばなりません。私たちを生かすエネルギーと身の回りのものたちを生かすエネルギーとは、同じ愛のエネルギーなのです。根源が同じエネルギーの元で、この宇宙で生活していますから、私たちは万物と通じ合えるということです。肉食が駄目とは言いませんが、感謝の心を持っていただくようにしましょう。